1階ギャラリー アーティスト・プロジェクト#2.04:有酸素ナンパ

2019.11.14[木・県民の日]- 2020年1月19日[日]




「アーティスト・プロジェクト#2.04」では、映像と写真を中心に作品を展開するアーティスト、トモトシを迎えます。トモトシはこれまで、公共空間に潜むさまざまなシステムに関心を寄せ、街角の人々にユーモラスに介入する作品を発表してきました。トモトシの行為は、システムそのものが自己完結的に機能している公共空間のありかたを浮き彫りにし、一見便利で機能的な都市社会に批評を加えています。

トモトシにとって美術館初個展となる本展では、新作を含む映像作品を紹介します。展覧会タイトル「有酸素ナンパ」の「有酸素」は、「有酸素運動」からとったものです。トモトシは、都市と人間、あるいは都市における人間同士の関係性を探るなかで、ジョギングやランニングなどの身体的なトレーニングと同様に、公共空間における私たちのコミュニケーションも鍛えることができるのではないか、という問いをたてました。

あらゆるコミュニケーションの自動化と高速化が目指される都市空間では、人々が出会い、すれ違う行為もまた摩擦のない空虚なものとなっています。そのような中で、直感的に好意を抱いた特定の人物に声を掛ける「ナンパ」は、見知らぬ他者同士の極めて異質なコミュニケーションであるといえるでしょう。本展は「他者」に対するアクションを広義の「ナンパ」として再定義することで、新しい社会の「鍛え方」に向き合うものです。


[トモトシ 略歴 ]
1983年、山口県生まれ。2006年、豊橋技術科学大学建築工学課程卒業。2014年から美術作品の制作をはじめ、2017年「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」修了。主な個展として「わたしをもっと見て」(2014年、gallery SPACEKIDS)、「tttv」(2018年、中央本線画廊[現・画廊跡地])、「美しくあいまいな日本の私たち」(2019年、目黒rusu)。これまでに参加した展覧会に、「富士山展1.0 来るべき未来のために」(2018年、AWAJI Cafe & Gallery)、「グロイスフィッシングクラブ 鯛 切断芸術運動というシミュレーショニズム」(2018年、中野ZERO)、「情の時代 あいちトリエンナーレ2019」など。


会期

2019.11.14[木・県民の日]- 2020年1月19日[日]

休館日

月曜日(1月 13日 は 開館) および 12月 27日 ― 1月 3日

開館時間

10:00 ~ 17:30

観覧料

無料

主催

埼玉県立近代美術館

関連イベント

トモトシ過去作品上映会 2016-2019

日時: 2019年 12月 8日[日]、 12月 21日[土]、2020年 1月 19日[日]いずれも 14:00-16:30
会場:2階講堂

副音声としてのアーティスト・トーク

日時:2019年 12月 8日[日] 14:00-16:30(上映会と同時開催
ゲスト:トモトシ(アーティスト)、山本悠(イラストレーター)
聞き手|佐原しおり(当館学芸員)
会場:2階講堂


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